ご挨拶

2020年開催の第55回研究大会は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりオンライン開催に変更して準備を進めております。

今回の大会は、東京オリンピック・パラリンピック開催の関係で、これまでの大会と異なり、開催時期が年末の押し迫った時期になってしまいました。その東京オリンピック・パラリンピックの開催も、新型コロナウイルスの世界的な流行の影響で1年間延期となりました。

皆様におかれましても、新型コロナウイルス感染症の対応で絶えず状況が変化し、先の見えにくい不安と多忙の日々が続いていると思います。このような状況の中にあっても、第55回大会の準備を着実に進めていき、オンライン開催形式にはなりましたが、本学会に関わる多くの皆様の研究成果の発表と情報交換の場を提供していくことが実行委員会の使命と思っておりますので、ぜひ、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

第55回大会では「ダイバーシティ社会」をキーワードに、筑波大学の社会人大学院生の力を借りながら実行委員会を組織し、教育、医療、福祉、心理、司法、当事者活動等の関係の方々が多く参加できる企画を検討してきました。実行委員会での議論をふまえて、今回の大会のメインテーマは「ダイバーシティ社会に向けて―支援からエンパワーメントへの転換―」としました。

記念講演は、医師であり当事者研究に関しても造詣の深い熊谷晋一郎先生(東京大学先端科学研究センター准教授・東京大学バリアフリー支援室長)から「当事者活動の力学―ディスパワー・エンパワメント・パワーレスネス」というテーマでの講演をいただきます。また、特別講演としては本学会理事長の菅野敦先生から「知的発達障害者の支援を考える―生涯発達支援と地域生活支援の視点から―」(仮題)というテーマでの講演をいただきます。その他、教育講演として、保健・福祉・医療・教育の政策動向と連携、応用行動分析の活用と理解、知能検査の活用と理解、発達障害に関する医学的な理解の4テーマにそって、各分野の第一人者の講師による講演を用意しています。その他、就労支援に関する学会企画シンポジウム、触法、特別支援教育、障害児の療育支援、知的障害者の高齢化と認知症に関連する実行委員会シンポジウム、障害児・者の相談支援に関する公開セミナーといった企画も用意しています。

このような大変な社会状況の中ではありますが、より有意義な研究大会となるよう準備委員会をはじめ関係者一同努めてまいります。ぜひ、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

日本発達障害学会第55回大会実行委員長
小澤 温

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